BLOG
「中間管理職が育たない」を変えたい。moreMostが挑戦した、人が育つ組織づくりの1年間
「中間管理職になりたい人がいない。」「リーダーが育たない。」「マネジメントを任せられる人材が不足している。」
こうした悩みは、多くの企業が抱える共通の課題ではないでしょうか。
株式会社moreMostでも、15周年という節目を迎え、プロジェクトの増加や事業の多様化が進む中、「組織としてどう成長していくか」が大きなテーマとなっていました。
専門性の高いメンバーは増えている。一方で、その力を会社全体の力へとつなげていくには、部署を越えて人やプロジェクトをつなぐ中間管理職やリーダーの存在が欠かせません。
しかし、「管理職を増やそう」と呼びかけるだけで人が育つわけではありません。
そこで立ち上げたのが、新チーム「企画推進マネジメント室(PPMD)」です。私たちが目指したのは、単なるマネジメント研修でも、管理職候補を集めた勉強会でもありません。
本当に目指したのは、「人が育つ文化」を会社につくることでした。今回は、第15期PPMDがどのような挑戦を重ね、何を学び、どんな変化が生まれたのか。その1年間をご紹介します。
PPMDとは?
PPMD(企画推進マネジメント室)は、「人を育てる部署」ではありません。
私たちがつくりたかったのは、「人が自然と育つ環境」です。
人は、教えられたから成長するのではなく、自ら考え、挑戦し、振り返ることを繰り返す中で成長していく。
だからこそPPMDでは、一人ひとりの成長だけでなく、事業と組織の両方が前に進み続ける状態を目指して活動してきました。
具体的には、次の4つを軸としています。
✓マネジメントやディレクション、判断軸など、属人化しやすいノウハウを会社の資産として整理・共有する
✓部署や職種を越えて、主体的に考え、判断し、行動できる人とチームを増やす
✓個人最適ではなく、会社全体の生産性と意思決定の質を高める土台をつくる
✓「人を育てる」ことを目的にするのではなく、事業と組織が前に進む仕組みをつくる
この考え方は、この1年間のすべての取り組みの土台になっています。
月ごとのチャレンジ
7〜9月|まずは「土台」をつくる
最初は、正直なところ手探りでした。
「本当にこの取り組みで人は育つのか。」「部署を越えて本音で話し合えるチームになるのか。」
そんな期待と不安を抱えながら、公募で集まった8名でPPMDはスタートしました。
活動を進める中で体制も見直し、最終的には6名体制へ。
人数は減りましたが、その分、お互いに率直な意見を伝え合える距離感が生まれました。
この時期にチームの共通言語として大切にしたのが、
・主体性
・Feedback is a Gift
・チームに体温を通わせる
という3つの考え方です。
この土台があったからこそ、その後の挑戦にも安心して踏み出すことができました。
10〜12月|「研修」から「トレーニング」へ
活動を続ける中で、一つの壁にぶつかりました。セミナーを受けた直後は理解した気になる。
でも、実践で活かせず、時間が経つと元に戻ってしまう。そのとき私たちがたどり着いた答えが、「知識を増やすだけでは、人は変わらない。」ということでした。
そこで、それまで行っていた講義形式の研修を見直し、実践型のトレーニングへ大きく舵を切りました。
ヒアリング、ロールプレイング、構造化ワーク、プレゼンテーション。
トレーナーが答えを教えるのではなく、メンバー自身が考え、話し、試行錯誤する時間を増やしたことで、一人ひとりの主体性や思考力が大きく育っていきました。

1〜3月|学びを「仕組み」に変える
学びを個人の成長だけで終わらせない。それが、この時期のテーマでした。
ブランドスローガン「make the culture」を含む新しいコーポレートアイデンティティ(CI)の発表会をPPMDが担当し、会社として大切にする価値観を社内へ浸透させる役割を担いました。
また、基本的なところでいくと、社内のルールや制度の見直しなど、18件の組織改善にも取り組みました。
目指したのは、「できる人に頼る組織」ではありません。誰が担当しても同じように機能する、「再現性のある組織」です。
人が育ち続けるためには、仕組みも一緒に育てていく必要がある。そのことを実感した期間でした。
4〜6月|成長を言葉にする
最後の3か月は、「伝える力」を磨く時間でした。
メンバー一人ひとりが、自身の1年間を8分間のプレゼンテーションにまとめ、ブラッシュアップを重ねました。
6月に開催した成果発表会では、数字だけでは見えない葛藤や失敗、そして挑戦を、それぞれが自分の言葉で語りました。
その姿は、活動報告というより、一人ひとりの成長の物語でした。
そして私たちは、この発表会を通して確信しました。PPMDの取り組みは、「人材育成」の枠を超え、「組織文化づくり」へと変わり始めているのだと。

数字で見るPPMD
ここまでご紹介してきた変化は、感覚的なものだけではありません。
活動の成果は、数字にも表れています。
- トレーニング実施:13回
- コアメンバー:6名
- 解決した組織課題:30件
- 新しく構築した仕組み:18件
- 案件稼働率:前年比5%改善
- 組織化アクション:目標10件に対し18件達成
- 全社自己成長実感度:5段階評価で4.25
もちろん、数字だけでは測れない価値もたくさんあります。
それでも、人材育成や組織開発への取り組みが、会社全体へ着実に広がっていることを示す結果になりました。
最も大きな成果は、「人」が変わったこと
この1年間で最も大きく変化したのは、メンバー自身でした。
「これで合っていますか?」と確認していたメンバーが、「私はこう考えます。」と、自分の考えを持って話せるようになりました。
「どうしたらいいですか?」という相談は、「私はこう考えていますが、どう思いますか?」という議論へ変わっていきました。
目の前の仕事だけではなく、「会社全体にとってどうあるべきか」という視点で考える人が増え、フィードバックも「否定」ではなく「成長のためのギフト」と受け止められるようになりました。
人が変わると、組織は変わる。組織が変わると、文化が変わる。
その変化を、この1年間で何度も目にすることができました。
メンバーが語るPPMD
1年間の活動を終えたメンバーからは、さまざまな声が寄せられました。
その中から、一部をご紹介します。
「部署を超えたメンバーとの信頼関係が生まれたことが、一番大きな変化でした。」
「PPMDで話すたびに、『一人じゃない。今成長している途中なんだ』と思えるようになりました。」
「会社全体を見て行動する視点が身につきました。」
技術や知識だけではなく、人との信頼関係や心理的安全性こそが、人の挑戦を後押しし、組織の文化を育てていく。
そのことを、この1年間を通して改めて実感しました。

「人を育てる」のではなく、「人が育つ文化」をつくる
「中間管理職が育たない。」
「主体性が生まれない。」
「組織が変わらない。」
私たちも、まさに同じ悩みからスタートしました。
だからこそ、この1年間で取り組んできたことは、特別なノウハウではありません。
一人ひとりが安心して挑戦できる環境をつくり、対話を重ね、小さな成功体験を積み重ねること。
その積み重ねが、人を育て、組織を育て、文化を育てることにつながっていくのだと感じています。
第15期PPMDで生まれた挑戦は、ここで終わりではありません。
私たちが目指しているのは、一部のリーダーだけが成長する組織ではなく、誰もが挑戦し、学び合い、成長できる組織です。
“make the culture”
この言葉のとおり、これからもmoreMostは、人が育ち、組織が育ち、文化が育つ会社を目指して、
一歩ずつ挑戦を続けていきます。
中間管理職の育成や組織づくりでお悩みの企業様へ
moreMostでは、社内で実践してきたマネジメントや組織づくりのノウハウをもとに、
人材育成・管理職研修・組織開発に関するセミナーや伴走支援を行っています。
「管理職が育たない」「組織をもっと良くしたい」とお考えの企業様は、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
大分を拠点に、Web制作・システム開発・SNSマーケティング支援などを行う株式会社モアモストの編集チーム。 現場で得たノウハウや成功事例をもとに、ホームページ制作やWebマーケティングに役立つ情報を発信しています。 中小企業・行政・店舗支援の豊富な実績をもとに、「誰にでもわかりやすく、すぐに実践できる」記事づくりを心がけています。