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「採用してもすぐ辞める…」の悪循環を断つ。九州・大分県の中小企業が取り組んだ採用広報の考え方
「求人を出しても応募が来ない。」
「やっと採用できても、すぐ辞める。人が定着しない」
「採用コストばかりが増えている。」
これは、大分県内の中小企業の皆さまからよく耳にする悩みですが、
大分県以外の地域でも、同じことが言えるのではないでしょうか。
少子高齢化や人口減少が進む地方では、採用活動は年々難しくなっています。
特に中小企業は、大手企業のように給与や福利厚生だけで勝負することが難しいからこそ、「どう選ばれる会社になるか」が重要になっています。
私自身、15年以上、店舗マネジメントや人材育成に携わり、現在は企業のマーケティングや採用広報、組織づくりを行う中で、一つの共通点に気づきました。
それは、「採用」と「定着」は切り離して考えられないということです。
「採用しても辞める」の本当の原因とは?
「もっと求人媒体を増やそう。」
「求人広告の予算を上げよう。」
「給与を見直そう。」
もちろん、どれも大切な取り組みです。
しかし、それだけでは根本的な解決にはつながりません。
私たちが企業の皆さまとお話しする中で見えてくるのは、実はこんな課題です。
そして、多くの企業が、その課題にまだ気づいていません。
- 会社の魅力の言語化が苦手
- 入社前と入社後のギャップが大きい
- 管理職が育っておらず、相談できる環境がない
- 「人が辞めない仕組み」が整っていない
これらは「採用」の問題に見えて、実はその背景には組織づくりや情報発信の課題が隠れていることが少なくないのです。

私たちも悩んでいました。
とはいえ、私たちモアモストも、昔からうまくいっていたわけではありません。
IT企業という業界柄、私たちは「応募がまったく来ない」という悩みを抱えていたわけではありませんが、一方で、応募があるからこそ、こんな課題がありました。
- 本当に会社に合う人を見極めることの難しさ
- 入社後の教育や育成
- ようやく成長したと思った頃に退職してしまうこと
採用活動を続ける中で、私たちは「採用すること」だけではなく、「入社後も長く活躍してもらうこと」が何より大切なのだと実感しました。
そこで最初に取り組んだのが、「採用広報」です。
採用広報とは、ただ求人を募集することではありません。
会社の考え方や働く人、日々の取り組みを継続的に発信し、「この会社で働きたい」と感じてもらうための活動です。
例えば、
- Instagramで社内の様子や仕事風景を発信する
- ブログで会社の考え方や取り組みを伝える
- 社員インタビューを掲載する
- 社内イベントや研修の様子を紹介する
こうした発信を積み重ねることで、求人票だけでは伝えきれない「会社の空気感」が伝わるようになります。
採用広報の効果を感じた瞬間
採用広報とは、広告や有料の求人を出して、応募数を増やすことだけが目的ではありません。
最初に感じた効果は、
広報をすることで ”ミスマッチを事前に防げる”
ということ。
「Instagramを見て素敵な会社だと思いました」
「noteを読んで〇〇さんの考え方に共感したから応募しました。」
など、社長だけでなく、エンジニアのインタビュー記事を読んで、
「こんなリーダーのもとで働きたい!」そういった応募も増えました。
そんな応募が増えることこそ、採用広報の大きな価値だと考えています。
そしてそれは、人事担当にとってすごく助かる一面も持ち合わせています。
というのも、Instagramを見て「自分には合わない会社だ」と感じる方も一定数いるでしょう。
一見応募者が減ったように見えるかも知れないですが、結果として、入社後のミスマッチを未然に防ぐことにつながります。
わざわざミスマッチの企業にお越しいただかなくてよいという応募者のメリットにもなりますし、人事としても応募者の見極めも楽になります。
なによりも、しっかりそういった発信を見た上で応募してくれた方との面接は凄くスムーズで有意義な時間になります。

採用広報だけでは、悪循環は止まりません。
一方で、採用広報だけを頑張っても、入社後にギャップがあれば早期離職につながってしまいます。
だからこそ私たちは、「採用」と「定着」を一つの流れとして考えています。
例えば、
- 管理職の育成
- 組織文化づくり
- 社員同士が学び合える仕組み
- 属人化を防ぐ仕組みづくり
- 主体的に挑戦できる環境づくり
こうした取り組みは、一見すると採用とは関係がないように思えるかもしれません。
しかし、「この会社なら成長できそう」「安心して働けそう」と感じてもらえる環境は、採用力にも定着率にも大きく影響します。
「人が動く理由」を見つける。
採用広報に取り組む中で、私が改めて実感したことがあります。
それは、採用もマーケティングも、本質は同じだということです。
私がマーケティングの仕事を通して大切にしてきた考え方があります。
それは、「人が動く理由を見つけ、行動につながる仕組みを設計すること」です。
商品やサービスを選んでもらうときも、企業を選んでもらうときも、人が意思決定をするプロセスは大きく変わらないのだと気付きました。
求職者は、給与や休日だけで会社を選んでいるわけではありません。
- どんな人が働いているのか
- どんな価値観を大切にしているのか
- 自分が成長できそうか
- 安心して働ける環境なのか
そうした情報に触れ、「ここで働きたい」と感じたとき、人は初めて行動します。
だから私は、採用活動にもマーケティングの視点が必要だと考えています。
地方の中小企業だからこそ、「発信」が武器になる。
地方では、「知られていない」というだけで選ばれない会社が数多くあります。
本当は魅力的な会社なのに、その魅力が届いていない。
これは、とてももったいないことです。
私自身、Uターンで大分県に帰ってきましたが、大学を卒業するときには、大分に帰って来る選択肢はありませんでした。
大分にはいい会社がないと思っていたからです。
でも違いました。
情報が届いていないだけで、魅力的な会社はたくさんあります!
そしてあの頃に比べ、Instagramやブログ、ホームページ、Googleビジネスプロフィールなど、企業が情報を発信できる手段はずっと増えました。
特別な広告費をかけなくても、日々の積み重ねによって会社の魅力を届けることはできます。
だからこそ、「採用広報」は中小企業にとって大きな武器になると感じています。
おわりに
採用とは、「人を集めること」ではありません。
一緒に働きたいと思ってもらい、その人が長く活躍できる環境をつくることです。
そのためには、求人票を作る前に、自社の魅力を言語化し、社内の環境を整え、継続的に発信していくことが欠かせません。
私たちは、マーケティングの視点を活かしながら、採用広報だけでなく、組織づくりや人材育成まで一貫して支援しています。
採用は、求人票を作るところから始まるのではありません。
「この会社で働きたい」と思ってもらえる会社をつくることが大事です。
「採用してもすぐ辞める…」
そんな悪循環に悩んでいる企業こそ、一度「採用の方法」ではなく、「会社の伝え方」と「働く環境」から見直してみませんか。
私たちは、それこそが採用の第一歩だと考えています。
とはいえ自分の会社では当てはまるのか?不安になるかたも多いと思います。
採用広報における情報発信について、まずは相談したいという方は伴走支援を行っています。

採用広報が大切なのはわかったが、リソースがないという方にはSNS運用代行支援を行っています。
なにから始めればいいのか迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
(採用広報で私たちが実際に取り組んだ内容については、次回の記事で詳しくご紹介します。)
大分を拠点に、Web制作・システム開発・SNSマーケティング支援などを行う株式会社モアモストの編集チーム。 現場で得たノウハウや成功事例をもとに、ホームページ制作やWebマーケティングに役立つ情報を発信しています。 中小企業・行政・店舗支援の豊富な実績をもとに、「誰にでもわかりやすく、すぐに実践できる」記事づくりを心がけています。